「やる気があがる8つのスイッチ」あなたのやる気はどのタイプ?やる気が続かないワケとは?
あなたは今年の目標を立てましたか?
一月はもう半ば過ぎですが、その目標は守れていますか?
正月に感じた燃えるようなやる気はどんどんしぼんでいってはいないでしょうか?
たいていの人は正月に立てた目標が4月くらいになるとすでに燃えカスに・・。もう目標なんて思い出しもしません。日々の生活に追われ、変わらない日々を過ごす・・・。
気がつけばもう今年も終わり。やりたい事、夢や目標を叶えるつもりだったのに。
今年もまたいつもと同じような年だった。同じ日々をばくぜんとすごしてしまった。
これではいかんとまた来年の正月に目標をたてるのです。
「今年こそはやるんだ!」と意気込んで。
でも・・・・。毎年同じ事を繰り返してしまうんですよね・・・。
しかしやがて終焉がきます。
人それぞれですが、人は必ず人生の終わりを迎えます。
やる気がでない、やる気が続かないと嘆いているうちに終わりは刻一刻と近づいてきています。
最後に後悔しないためにもこのやっかいな「やる気」を支配してみませんか?
1、本の紹介 この本を読むとどうなるの?
・あなた自身を知る事ができます。
8つのタイプの中から3つの軸を使い、自己分析できます。
➡あなたにとって最適なやる気の出し方が見つかります。
半年たっても一年たっても心の火は燃え続けています。
・あなたを駄目にしているマインドセットを変える事が出来ます
あなたは「証明マインド」ですか。「成長マインド」ですか。
後ほど解説いたしますが、まずこの言葉を覚えてください!
「成長マインド」であれば全く問題ありません。しかし、もしあなたが「証明マインド」であれば今すぐ直す必要があります。
➡あなたの人生を駄目にしていまうマインドをチェンジすることができます。
・あなたが目標に向かう時に最適なアプローチ方法が見つかります。
あなたの心の焦点はどこに向いていますか。
人から称賛を受ける事?それとも批判を避ける事?
次々と新しいプロジェクトと立ち上げるタイプ?それとも一つの事をじっくりと完成させるタイプ?
どのタイプか知る事であなたの持ち味を活かせます。
・自信が持てるようになります。
自信は目標を達成するためには必須の要素です。
この本では自信とは「望む結果を得るために必要とされる能力が、自分にはある」
という確信の事をいいます。これを別名「自己効力感」と呼びます。
そして、自己効力感を構成する4つの要素を紹介しています。
成功するのに「自己効力感」は不可欠です。「自信」の正体を知る事で成功に一歩近づく事が出来ます。
・ポジティブ思考の罠
世間ではポジティブ思考は絶賛されています。
もちろんポジティブ思考は大切です。でも、なんでもかんでもポジティブでいいのでしょうか?一方ネガティブ思考はとても評価が悪い。でも著者は「良いネガティブ思考」があると言います。
これを理解した時、成功する可能性がぐんと上がります。
著者
「やる気があがる8つのスイッチ」
この本の著者はハイディ・グラント ハルバーソン
・コロンビア大学のモチベーション・サイエンス・センター副所長
・モチベーションと目標達成の第一人者
・社会心理学者
コロンビア大学は米国でもトップクラスの大学です。
最近の有名人だとオバマ元大統領。
入学も難しく2019年は4万2569人に対し、合格者は2190人!
5%ほどの合格率です。ここの教授であり、しかも副所長!
この著者は間違いなく目標を達成している人です。
しかもやる気、モチベーションに特化した人。熱心に研究されている。
著作も数多くあり、ベストセラーも出しています。
これは読む価値ありですね。わくわくしてきます。
やる気の出し方
さて、どうやったら心に火をがつくのか。やる気を維持できるのか?
ここで著者は私達の間違いを指摘します。
「やる気の出し方に万能な方法はないよ。人それぞれです。」
いやいや「ポジティブ思考」とか「ゴールを設定する」とかあるじゃないですか。
私達は即効性を求めているんですよ!
「これをやれば大丈夫!たった一つの方法」
とかを教えてください!!
・・・怒られます。
著者は言います。
あなたが具合が悪くなり、病院に行ったとします。診察した医者が「具合わるそうですね。イブプロフェン(鎮痛剤)飲んで安静にね♪ お大事に。では次の方!」
「ちょっと待ってください!もうちょっと詳しく見てください」
「いや、でも具合が悪い人にはイブプロフェンですから・・・。みんなにも同じ事言ってますよ。」
この医者やばい・・。こうなりますよね。
誰でも即効性のある処方箋なんてないんです。
やる気の出し方も人それぞれなんです。今まで世に出ていたやる気の出し方は、ある人たちには効果があった、と言っているにすぎないのです。
たしかに。わかりました。覚悟します。
やる気の出し方は人によって違う。まずそれを8つのタイプに分類します。
この8つとは
1 中二病
2 うざいやつ
3 臆病者
4 退屈な人
5 やる気の空回り
6 まじめな見習い
7 新星
8 熟練の匠
6,7,8以外当てはまりたくありません。
この8タイプを3つの軸(1、マインドセット 2、フォーカス 3、自身の有無)を使うことであなたがどのタイプなのかが明らかになります。そして、あなたに合ったやる気の出し方が見つかるのです!
マインドセット
マインドセットとは、考え方の癖、あるいは思考傾向のことです。
私達は「証明マインド」もしくは「成長マインド」のどちらかを持っています。
証明マインドを持つ人は自分の能力の証明に焦点を当て、エネルギーを注いでいます。
要は、人に自分の能力を見せつけてくる人です。たまにいますよね、こういう人。
一方、成長マインドの人は自分が向上することに焦点を当てています。
能力と高める、新しい事を学ぶ、そして時間とともに向上していく、それが重要だと
思っている人達です。
「証明マインド」➡すごい人と思われたい。
「成長マインド」➡すごい人になりたい。
簡単にいうとこんな違いがあります。
著者がいうには、明らかに「成長マインド」を持つ人の方が有利だと断言しています。「成長マインド」を持つことが成功への突破口なんです!
フォーカス
フォーカス=焦点、心のどこに焦点を当てるか。2つ目の軸は「フォーカス」
です。あなたの大事にしている価値観とでもいうのでしょうか。
例えば目標に向かって頑張っているとします。
ある人は人の称賛を得るために頑張っている。このような人は
「獲得フォーカス」の人です。
一方で人の批判を避けることに重きをおいて頑張る人。そんな人は
「回避フォーカス」の人です。
「獲得フォーカス」の人にとってのやる気は「情熱」
「回避フォーカス」の人にとってのやる気は「自衛」
「獲得フォーカス」の人にとってのリスクは「取るもの」
「回避フォーカス」の人にとってのリスクは「避けるもの」
「獲得フォーカス」の人は多くの事に手をだします。
「回避フォーカス」の人はやり始めた事は最後までやろうとします。
この2つのフォーカスは、先ほどと違い、どっちが良いどっちが悪いという区別はありません。どちらもよさがあります。自分のフォーカスを変える必要は全くありません。自分がどういうフォーカスを持っているのかを診断するのです。それにより、あなたのやる気を上手くコントロールできるのです。
自信
自信を持つことは目標を達成には不可欠な要素です。
特に「私にはそれをやり遂げる力がある」と確信することを「自己効力感」と呼びます。自己効力感の4つの要素が解説されています。
①成功体験
②他者の体験から学ぶ
③他者からの保証や警告
④その時々の私達の気分
最も重要なのは①の成功体験です。
難しいと感じられた目標や課題をやり遂げたという体験は自己効力感を大きくします。
これはわかります。小さい成功でもいいので積み重ねる事によって自信は形成されていくものです。自信について学ぶ。そんな機会これまであったでしょうか。自信は自然発生的に生まれてくるものを思い込んでいませんでしたか?
あなたがあなたの人生を思う通りに生きる秘訣。それが自信=自己効力感を学ぶことなんです。もしかしたらこの先、学ぶ機会はないかもしれません。ここで本気でマスターすべきです!
ではここで2つの代表的なタイプに3つの軸を当てはめてみます。
タイプ1 中二病
中二病って厄介な人達ですよね。
「すぐキレる」「浅い知識でうんちく」「前から知ってたアピール」
本当の14歳なら許せます。でもそれを引きずって大人になると痛い。この本による診断だと「破滅的です」
やる気も長続きしないのが特徴です。では3つの軸を見てみましょう。
①証明マインド
②獲得フォーカス
③自信はなく不安定
あなたはどうでしたか。診断が中二病だったからといって「人生終わりだ・・」ではありません。自分を知ったのですから改善することができるのです。
「中二病」の場合だとまず、「証明マインド」を「成長マインド」に変える。
そして、小さな成功体験を積み重ねて自信をつけていけばいい。フォーカスは獲得であるから失敗をおそれず、がんがん挑戦する。そのうちどれか成功するでしょう。まわりからの称賛は獲得マインドの人にとってやる気の出る源です。ますますやる気がでる。ますます自信つく。これが秘訣です。一刻も早くこのサイクルを回していきましょう!
タイプ7 新星
このタイプ「新星」はさきほどの「中二病」の人が目指す境地です。
①成長マインド
②獲得フォーカス
③自信がある
本には「このタイプは非の打ち所がなく、個人が持っている能力を存分に発揮しているといってもよいレベルだ」と言っています。
・エネルギッシュ、楽天的
・壁にぶつかるほど力が湧きでる
・アイディアマンそして革新的
・リスクを恐れない、しかも無謀なリスクではなく必要なリスクを取る事ができる
・・・すごい人です。正直この本を読む必要がありませんね。有名な経営者たちに
多そうなタイプです。
本を買うべき指数 ★★★★☆
いかかだったでしょうか。
非常に論理的に、説明が難しい「やる気」を分析していると思いました。
あなたもぜひこの本を手にいれて、自分のタイプを診断してみてください。
ただあなたがタイプ7の「新星」タイプ8の「熟練の匠」だとしたら、特に読む必要性がないので今回は星4つです。それ以外の人にとっては星5つです。いますぐ買うべしです。
やる気という、もやっとしたものを目からうろこの分析。この本を読んで大きく人生が変わる人がいるかも知れません。その第一歩はもちろん本を買うことです。